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投稿日:2026年7月9日

ダイヤモンドコア穿孔の廃材処理|産廃の正しい流れ

ダイヤモンドコア穿孔工事の現場で発生するコンクリート片やスラリー、金属アンカーなどの廃材は、産業廃棄物として厳密な処理が求められます。分別不十分やマニフェスト管理の不備は法令違反につながる一方、正しい知識があれば処理費削減や資源化による収益化も可能です。この記事では、施工管理者・協力業者の方が現場で押さえるべき廃材処理の実務を、分別・マニフェスト・費用・リサイクル活用の観点から整理します。

ダイヤモンドコア穿孔工事の廃材種類と分別方法

コア穿孔工事の廃材は6種類以上に分類され、正確な分別によって処理費の圧縮とリサイクル率の向上が両立できます。

ダイヤモンドコア穿孔工事の現場では、単に「コンクリートくず」として一括処理するには惜しい多様な廃材が発生します。コア穿孔時に切削されたコンクリート片、水冷却で発生するスラリー(泥水)、既存構造物から回収される金属アンカーやボルト、道路貫通時のアスファルト片、防水層由来の樹脂系廃材、さらには養生シートや資材梱包材などが混在します。これらを分別せずまとめて廃棄すると、処理業者側で「混合廃棄物」扱いとなり、単価が跳ね上がる傾向があります。

現場を見てきた経験から言えるのは、分別のポイントは「発生タイミング」と「保管容器」を分けることです。穿孔中に発生するスラリーは沈殿槽や集水枡で捕集し、穿孔後に取り出したコア(丸棒状のコンクリート塊)は別置き、金属部品は専用のバケットに集める、というルールを現場全員で共有します。分別が徹底されていれば、コンクリート片は再生骨材や路盤材として資源化され、処理費が概ね3〜5割ほど下がる事例もあります。

廃材種類 発生箇所・特徴 処理方法 リサイクル可否
コンクリート片 コア穿孔時の切削・掘削 破砕・再生骨材化 可(路盤材など)
スラリー(泥水) 水冷式穿孔の冷却水 脱水・固化処理 条件付きで可
金属アンカー類 既存構造物撤去時 スクラップ買取 可(有価物)
アスファルト片 道路・舗装貫通時 再生合材化

廃材処理を含む工事全体のご相談はお問い合わせはこちらから承っております。

水冷式穿孔で発生するスラリー(泥水)の処理

ダイヤモンドコア穿孔では、ビットの冷却と切粉排出のために大量の水を使用します。この結果生じるスラリーは、単なる汚水ではなくセメント成分と微細な骨材粒子を含む混合物であり、そのまま下水に流すことは水質汚濁防止法の観点から認められません。専門的な観点から重要なのは、スラリーを回収装置で捕集し、脱水・固化処理を経て「脱水ケーキ」としてセメント原料や埋戻し材へ資源化する流れです。契約時には産業廃棄物収集運搬業の許可区分に「汚泥」が含まれているかを必ず確認します。

アンカー・ボルト・金属部品の分別と買取可能性

既存構造物の解体や改修に伴うコア穿孔では、鉄筋・アンカーボルト・ステンレス製の設備金具などが混在して発生します。これらを一括で廃棄すると処理費を払うことになりますが、鉄・ステンレス・アルミに分別すればスクラップ業者による有価買取の対象となり、処理費どころか収入源になり得ます。現場で実際によく見るパターンとして、少しの手間を惜しまず色別のドラム缶やバケットを用意しておくだけで、月単位で数万円規模の差が生まれるケースもあります。

産業廃棄物マニフェストの正しい記入と管理フロー

産業廃棄物マニフェストは5枚複写でA〜E票の役割が異なり、記入誤りや紛失は排出事業者の法的責任に直結します。

産業廃棄物管理票、いわゆるマニフェストは、排出事業者が廃棄物の運搬・処分の流れを最終処分まで追跡するための帳票です。ダイヤモンドコア穿孔工事の元請け・下請け関係でよく混乱が起きるのが「誰が排出事業者なのか」という点で、原則として工事を発注元から請け負った元請業者が排出事業者責任を負います。したがってマニフェストの発行・管理は元請の責務であり、下請けが独自に廃棄物処理業者と契約することはできません。

マニフェストはA・B1・B2・C1・C2・D・Eの計7枚(実務上は5枚複写+返送票の運用が一般的)で構成され、それぞれ運搬業者・処分業者・排出事業者が段階ごとに保管・返送します。返送されたD票は処分完了、E票は最終処分完了の証明となり、これが所定期日までに戻らない場合、排出事業者は都道府県への措置内容等報告書提出義務が生じます。これまで対応したお客様の中で、返送票の管理が属人化しており、担当者の異動時に一時的に追跡不能になったケースもありました。

マニフェスト票 発行・保管者 主な役割 保管期間
A票 排出事業者(元請け) 交付控え 5年間
B2票 運搬業者→排出事業者 運搬終了報告 5年間
D票 処分業者→排出事業者 中間処分終了報告 5年間
E票 処分業者→排出事業者 最終処分終了報告 5年間

電子マニフェスト(e-Manifest)への移行トレンド

公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センターが運営する電子マニフェストシステムは、紙マニフェストと同じ法的効力を持ちながら、記入漏れの自動チェックや返送期日超過の自動通知、5年間の保管義務が電子データで完結するなどのメリットがあります。多量排出事業者には電子マニフェスト利用が義務付けられる範囲もあり、業界全体で電子化が進んでいます。導入時は加入料と使用料が発生しますが、紙票の郵送コスト・保管スペース・記入ミス対応の工数を考えると、中規模以上の元請けでは費用対効果が見合いやすい傾向です。

マニフェスト記入時の記入漏れ・不備の是正手続き

廃棄物の種類・数量・運搬先・処分方法などの記入誤りが発覚した場合、まず処理業者と協議のうえで訂正内容を確定し、双方で訂正印を押した写しを保管します。返送票の期日超過(運搬終了は90日、最終処分終了は180日が目安)を過ぎても返送がない場合は、排出事業者が処理業者へ状況確認を行い、必要に応じて都道府県知事へ措置内容等報告書を提出する義務があります。専門的な観点から重要なのは、「気づいてから動く」のではなく、返送予定日をあらかじめカレンダー管理して先回りする体制です。

よくあるトラブルと現場での対処法

廃材処理トラブルの多くは、分別不十分・マニフェスト管理不備・無許可業者への委託が原因で、事前対策で大半を防げます。

実際の現場でトラブルとして持ち込まれるご相談の多くは、事前準備の不足に起因します。特に多いのが、処理業者に廃材を持ち込んだ際の受け入れ拒否と、マニフェストの返送遅延・紛失、そしてコスト最優先で選定した業者が実は必要な許可を持っていなかったというケースです。いずれも排出事業者である元請けの責任が問われる問題であり、罰則規定も設けられているため、軽視できません。

現場で実際によく見るパターンとして、下請け業者が独自の判断で廃材を処分しようとしたところ、それが実質的に「排出事業者=元請け」の法令違反となってしまう事例があります。廃棄物処理法上、排出事業者責任は委託の連鎖では免れず、たとえ下請けが引き起こしたトラブルであっても最終的な法的責任は元請けが負うのが原則です。したがって元請けは、下請けに任せきりにせず、廃材処理のフローと業者選定を主体的に管理する必要があります。廃材処理を含む施工体制については業務内容・施工事例はこちらもご参照ください。

廃材が処理業者に受け入れられないケースと原因

受け入れ拒否の典型的な原因は、異物混入・過度な含水率・契約外品目の混入です。コンクリート片に木くずや養生材が混ざっている、スラリーの含水率が搬入基準を超えている、契約書に記載していない有害物(石綿含有建材など)が紛れ込んでいる、といったケースが該当します。受け入れ拒否となった場合、廃材は現場に持ち帰らざるを得ず、再分別費用と再運搬費が発生します。事前チェックとして、搬入前に現場責任者が目視確認するルールを設けるだけでも、大幅な削減効果が見込めます。

マニフェストの紛失・遅延・記載不備が招く罰則と対策

廃棄物処理法では、マニフェストの不交付・虚偽記載・保管義務違反に対して罰則が定められており、内容によっては罰金や懲役の対象となります。また、返送票の未回収を放置し措置内容等報告書の提出を怠った場合も、行政指導の対象となります。対策の基本は、マニフェスト番号ごとの返送予定日を一覧管理し、期日の一定期間前にアラートが出る仕組みを社内で整えることです。属人的な管理から、システムまたはチェックリストによる複数人体制への移行が推奨されます。

廃材処理費用の見積もり・請求書チェックポイント

廃材処理費は見積比較と不要な加算項目の精査で概ね3〜5割程度の削減余地があり、年間規模で大きなコスト差が生まれます。

ダイヤモンドコア穿孔工事の廃材処理費用は、実は「処分費」「運搬費」「分別手数料」「ダンプ・車両費」「マニフェスト発行事務費」といった複数項目の合算です。見積書を並べたときに単純な総額だけで比較すると、実は運搬距離が長く運搬費が突出している業者や、逆に運搬費が安く見えても処分費に上乗せしている業者を見分けられません。工事費用全体のコスト管理という観点でも、内訳を分解して見る癖をつけることが重要です。

これまで対応したお客様の中で、同じ現場条件で3社見積を取ったところ、1㎥あたりの単価が概ね2〜3割程度違ったという事例もありました。差が出やすいのは、リサイクル率の高い処理ルートを持っているか、自社処分場を保有しているか、運搬車両の稼働率が高いか、といった業者側の事情です。安さだけで選ぶのではなく、許可区分の適合性・マニフェスト管理体制・処理実績を含めた総合評価で選定することが、長期的にはトラブル回避と費用最適化の両立につながります。

費用項目 相場(1㎥当たり) 注意点 削減可能性
コンクリート片処分費 3,000〜5,000円程度 リサイクル率で単価変動 高い
スラリー処分費 10,000〜20,000円程度 含水率で単価変動 中程度
運搬費(4tダンプ) 距離により変動 往復距離・待機時間を確認 中程度

複数の処理業者から見積もりを取る際の比較基準

相見積の際に確認すべきは、単価だけでなく「その単価に何が含まれているか」です。処分費だけの単価か、運搬込みの単価か、マニフェスト事務費が別か、といった前提を揃えたうえで比較しないと、公正な判断ができません。また、業者選定では収集運搬業と処分業の許可区分が、扱う廃棄物種類(がれき類・汚泥・金属くずなど)と対応しているかを確認します。極端に安い業者は無許可または許可外品目の受け入れをしている可能性もあり、契約前に許可証の写しを取り寄せることが定石です。

処理業者の請求書で検証すべき項目と不適切な加算

請求書の段階では、見積書と対比して「数量」「単価」「加算項目」の三点を照合します。特に注意したいのが、事前説明のない超過料金・急対応費・分別追加料金といった名目での上乗せです。契約段階で「発生し得る追加費用の条件」を明文化しておけば、請求時のトラブルを避けられます。数量については、現場での立会確認や、計量伝票の写しを添付してもらう運用が実務的です。

廃材からの収益化・リサイクル活用事例

適切なリサイクル活用で廃材処理はコスト部門から収益源に転換でき、月単位で数万円規模の買取収入が発生する事例もあります。

廃材を「捨てるもの」ではなく「資源」と捉え直すと、コア穿孔工事の収益構造は大きく変わります。コンクリート片は破砕して再生骨材や路盤材として販売可能、金属アンカー類はスクラップとして有価買取、スラリーも脱水後のケーキがセメント原料として引き取られる仕組みが整っています。とはいえ、これらの資源化ルートを一社で全て構築するのは現実的ではないため、資源化を得意とする処理業者や中間処理施設との継続的な取引関係を築くことが実務上のポイントです。

現場を見てきた経験から言えるのは、資源化パートナーの選定基準は「品目ごとの受け入れ可否」「引き取り時の分別要件」「継続取引での単価優遇」「運搬対応の柔軟性」の四点です。この4点が揃っている業者と長期契約を結べば、廃材処理費が実質ゼロに近づき、金属スクラップ分がプラス収入となる構図が実現しやすくなります。DCIの施工事例でも、廃材処理フローを見直したことで年間の廃材関連コストが大幅に改善したケースがあります。

コンクリート片・アスファルト片のリサイクル用途と単価

破砕されたコンクリート片は、粒度によって再生クラッシャーラン(RC-40など)や再生骨材として道路の路盤材や埋戻し材に活用されます。アスファルト片も同様に、加熱再生プラントで再生合材化され、新しい舗装工事に投入される循環が成立しています。単価は地域と品質によりますが、分別が徹底され異物混入が少ないほど有利な条件で引き取ってもらえる傾向があります。現場側では、コンクリートとアスファルトを別々のストックヤードで管理することが最低条件です。

スラリー(泥水)を資源化する処理方法と単価

スラリーは脱水機で水分を分離した後、固形分(脱水ケーキ)と処理水に分けられます。脱水ケーキはセメント製造の原料や埋戻し材として活用でき、処理水は基準を満たせば場内リユースや放流が可能です。この資源化ルートを持つ処理業者と契約できれば、単純な汚泥処分に比べて処理単価が抑えられる可能性が高まります。ただし、含水率や不純物混入率の受け入れ基準が業者ごとに異なるため、事前の性状確認が欠かせません。廃材処理を含むトータルな施工提案については業務内容・施工事例はこちらで事例をご覧いただけます。工事のご相談はお問い合わせはこちらまで。

よくある質問(FAQ)

Q. コア穿孔で出たコンクリート片を現場内で埋戻しできますか

同一工事内での再利用は産業廃棄物に該当しないケースもありますが、地域の条例や品質基準で判断が分かれます。所轄の廃棄物指導部署または発注者との事前協議のうえ、適法な範囲で実施することを推奨します。

Q. マニフェストを紛失した場合の対応は

処理業者へ写しの再交付を請求し、経緯を記録します。返送遅延や紛失で状況把握が困難な場合は、都道府県知事宛の措置内容等報告書の提出が必要となる場合があるため、発見次第すぐに関係者へ連絡してください。

Q. 許可のない業者へ処理を委託しても良いですか

無許可業者への委託は廃棄物処理法違反であり、排出事業者である元請けも罰則対象となります。契約前に必ず収集運搬業・処分業の許可証を確認し、扱う廃棄物種類が許可区分に含まれているかを照合してください。

この記事を書いた理由

著者 – 株式会社DCI

これまで施工管理者や協力業者の皆様からよくいただくご相談として、廃材処理を処理業者に任せきりにしてしまい、マニフェストの記入や返送票の管理に不安を抱えているケースがあります。廃棄物処理は法令対応が厳格で、対応の遅れが企業責任に直結します。

一方で、正しい分別とリサイクル活用に取り組めば、廃材はコスト要因から収益源にも転換できます。この記事が、現場で法令を守りながらコスト最適化を目指す皆様の判断材料になれば幸いです。

会社概要・アクセスはこちらからご確認ください。

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ダイヤモンドコア穿孔工事は茨城県土浦市の株式会社DCI|解体工求人
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